[入賞] 保育園の枠組みを超えた誰もがいていい場のデザイン「子どもとおとなと地域をつなぐインクルーシブコミュニティ」
受賞プロジェクト
保育園の枠組みを超えた誰もがいていい場のデザイン「子どもとおとなと地域をつなぐインクルーシブコミュニティ」
受賞団体
社会福祉法人みずものがたり おへそグループ
受賞代表者
溝上 泰弘/吉村 直記
デザイナー
吉村 直記
プロジェクト概要
おへそグループ(当法人の運営するインクルーシブコミュニティの呼称)では、「楽しむ」「感じる」「考える」「認める」を子どもとおとなの共通目標として掲げています。この場所は、子どもからおとなまでが主体性をもって一緒に学び、一緒に育つ「人生を学ぶ道場」のような場所と捉えています。この場所には、0歳~未就学児までが過ごす幼保連携型認定こども園「おへそこども園」・企業主導型保育園「おへそつながり」・児童発達支援「おへそこども学園」・アフタースクール「おへそ学道場(初・中・高等部)」・ブックカフェ「てつがく珈琲」を佐賀市水ヶ江地区で一体的に運営し、誰もがいていいインクルーシブコミュニティとして進化を続けています。
様々な年齢、性質を持つ子どもたち、そしておとなの私たちも垣根なく一緒に学び、育つことのできる場所を、保育園という枠組みを拡げることで実現可能であるというひとつのモデルを示すことができればと思います。また、本プロジェクトはすべて、子どもたちからのリクエストに耳を傾け、意見を反映しながらハード面とソフト面両方で、インクルーシブコミュニティへと発展、進化してきました。多様化する社会の中で、子どもたちを真ん中にしながら、おとなも地域も巻き込み、誰もがいていい場、誰もが幸せになれる居場所の拠点となることをこの佐賀の地で目指しています。
特徴
- 誰もがいていい場にすること
- 子どもとおとなと地域の方々が一緒に学び、一緒に育つ場をつくること
- 子どもたちとの「対話」を大切にし、子どもの声、意見、アイデアに耳を傾けること
- 保育園の枠組みを拡げていくこと
パネルデザイン

スライド
動画
https://www.instagram.com/reel/C0wRX0sPJZg/?utm_source=ig_web_copy_link
ホームページ
審査委員講評(内田 友紀)
幼児、小中高生、地域の人々までが集い学び合うことのできるこの場所には、「本当はこういう場所がほしかったんだ」と気づかされるような感覚である。子どもたちの声を徹底的に尊重する芯の強い理念に支えられ、それを体現する柔軟な社内教育や、無理のない運営体制も示唆に富む。人々のライフステージのなかで、保育園が地域との最初の強い接点となることを実感する中で、おへそグループのように場の枠組みが広がりを持ったならば、と考えずにはいられない。こどもまんなか社会の先駆的なモデルとして高く評価したい。