受賞プロジェクト

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入賞

[入賞] 異業種11社で挑む持続可能なものづくり SAGA COLLECTIVE

受賞プロジェクト

異業種11社で挑む持続可能なものづくり SAGA COLLECTIVE

受賞団体

SAGA COLLECTIVE協同組合

受賞代表者

樺島 雄⼤/山口真知

デザイナー

NOSIGNER株式会社 太⼑川 英輔

プロジェクト概要

SAGA COLLECTIVE
は佐賀の10業種11メーカーが、佐賀の文化と伝統を紡いでいくため、持続可能なものづくりを目指しています。各々の産業・会社には数世紀の歴史があり、自然の恵みを生かしたものづくりを営んできました。しかし、海水温の上昇により海苔の生産量と質は悪化し、ゲリラ豪雨による土砂災害で茶畑や和紙工房が被災するなど、気候変動が私たちに直接的に影響を与えています。何世代にもわたり守り続けたこの手触り、この味を、次の世代に伝えることができるでしょうか。
少しでも良い環境を次世代に遺したい。そう思い、私たちは産業の垣根をこえて脱炭素に取り組んでいます。具体的には、2021年度よりCO₂排出量の把握・削減・相殺を実行し、互いの取り組みを組合内で共有して切磋琢磨しています。
そして、この活動自体を続けていくには、経済的な循環が必要です。カーボンニュートラル商品の販売や、脱炭素のノウハウを提供して地元企業や自治体とともに取り組むことにより、グリーン市場を創生・拡大し、新たなビジネスモデルを構築しています。
また、2030年、2050年CO₂排出量の目標を公表し、この活動を続けていく決意を表明しています。私たちだけでなく、地域社会や産地全体に対しても道義的責任をもち、数世紀続いた私たちのものづくりを次の世代に繋げるべく、“循環と継承”を実現していきます。

特徴

「循環と継承」をコンセプトとし、
・単独・同業種のグループではできないことに挑戦する
・想いにとどまらず、行動し、実績を積み上げていく
・地域社会や産地に道義的責任をもち、対話と協働を続ける

パネルデザイン

スライド

動画

ホームページ

https://saga-collective.com/

審査委員講評(三木 悦子)

佐賀という地方にありながら世界情勢や社会状況をしっかりと見据え、未来への持続可能な地場産業や地域資源、佐賀の文化や伝統を継承していくために、異業種が協同組合をつくって取り組んでいる事業として非常に先進的で興味深い。同時に事業自体をブランディングし、地域と交流しながら市民の視点に立って分かりやすく身近なものになるようデザインし、発信しているところが大変評価できる。世界のこれからの「当たり前」を佐賀で可能にしている。

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